ビタミンで暴力抑止

オランダの刑務所で、怒りの制御に問題を抱える受刑者にビタミンやミネラルを処方し、所内の暴力行為の抑止を目指す研究が実施されるそうだ。同国治安・法務省の当局が9日明らかにした。
同省によると、来年早々に開始されるこの研究では、国内7か所の施設に収容されている暴力的な傾向を示す受刑者に、追加のビタミン、ミネラル、魚油などを投与する予定という。
同省の研究者、アプ・ザールベルグ氏は「栄養補助食品を与えた攻撃的な受刑者は、与えなかった受刑者に比べて攻撃性が低下することが、これまでの2回の実験で判明した」と語った。
ザールベルグ氏はAFPの取材に対し、刑務所の食物に栄養補助食品を追加すると所内の暴力事件が25%以上減少することが1990年代後半に実施された英国の研究で明らかになっていると述べた。
オランダ日刊紙フォルクスクラントの最近の報道によると、2006~2007年にオランダの受刑者200人を対象に実施された同様の調査では、暴力事件の件数が34%減少することが示されたという。
「栄養補助食品の追加については現在、共通慣行として複数の刑務所に導入できるかどうかを攻撃性に対する治療の一形態としての導入も含めて確認中だ」とザールベルグ氏は話す。
攻撃性は多くの国々で刑務所生活の特徴の1つとなっているという。栄養補助食品の効果が確かなものなら、刑務所だけでなく幅広い場所で取り入れることができそうだ。